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「和菓子は五感の芸術」
近年、様々な技術が発展する一方で暮らしの中から季節感や風物詩が失われつつあると言われています。 街を歩いていても季節感を感じさせるものがめっきり少なくなってきました。 数多くあるお菓子の中で、こんなにも季節を大切にしているものはないのではないでしょうか。 旬の食材を使うのは勿論、菓子そのものの中に季節感があるという点で和菓子に並ぶものはありません。 日本は見事な四季に抱かれた風土だからこその物だと思います。
「例えば」
春、桜の便りが届くころ店頭には桜餅や桜の花をかたどった生菓子が並び華やかな春の気配が漂います。 夏になれば葛を使った和菓子が作られ涼しげな雰囲気に一遍します。 秋には、紅葉の野山を表し栗、柿などの多くの旬の食材が登場し 冬には、雪のしんしんと降る静けさや木漏れ日の暖かさを表現したものが並びます。
私たちの生活文化とも言える年中行事。
お正月に始まり、鏡割り節分、雛祭り、端午の節句、お盆、収穫の祝...思い出していくと、その日にまつわる和菓子を食べた思い出も浮かぶことでしょう。 また、人の一生には生を受けてから成長するにつれて、数多くの行事があります。和菓子は、私達の一生と強い結び付を大切にしています。誕生、入学、卒業、成人式、結婚、出産、人生の節目にも欠かせません。喜びを分かち合い悲しみを慰めあって人の心のつながりを作り、一層高めてくれる名脇役それが和菓子です。 ぜひ、折々の機会に和菓子をお召し上がりください。 そうすれば365日がより一層輝くかもしれません。